学長メッセージ

学長  佐々木 惠雲
学長
佐々木 惠雲

チーム医療と地域医療に
貢献できる
学ぶ力と
考える力をもった
人材の育成に取り組んでいます

藍野大学は2004年医療保健学部に看護学科、理学療法学科、作業療法学科の3学科を擁して開学いたしました。その後、2010年臨床工学科、2015年大学院看護学研究科、2024年大学院健康科学研究科を設立いたしました。
そして2025年には、2学部5学科1専攻科2研究科体制【医療保健学部:理学療法学科・作業療法学科・臨床工学科・健康科学科、看護学部:看護学科、臨床工学専攻科、看護学研究科、健康科学研究科】として藍野大学は生まれ変わり、新たなスタートを切ります。

超高齢社会を迎え、介護や病気予防、生活支援と医療へのニーズは多様化しており、治療だけでなく、人生や生活を支えることが不可欠になっています。そのため本学では2025年より地域医療の質の向上に貢献するため看護学部を、地域生活の充実や健康増進に寄与するため健康科学科をそれぞれ創設し、人が「生きる」こと、また「健康である」ことを地域と協働して支援・サポートしていく大学をめざしてまいります。この実現のために地域に開かれ、地域に貢献する3施設を擁するAino LifeSupport Hub(AiLiS:アイリス)を創設します。アイリスは、模擬手術室をさらに発展させたClinical Skills Lab(C-lab)、臨場感のあるプロジェクションマッピングによる映像投影シミュレーションを備えるAinoSimulation Lab(AinS-lab)、総合トレーニングセンターを備えたFitnessLab(F-lab)の3つのラボにより構成され、学生と教職員そして地域が協働し、つながる場です。

藍野大学では【建学の精神】として"愛智精神(Philo-sophia)に基づく人間教育"、そして【教育理念】として"Saluti et solatio aegrorum" (病める人々を医やすばかりでなく慰めるために)を掲げております。私は、この教育理念を、「私たちがめざすべきは、孤独という闇の中で苦悩を抱える人にとって、力強く、暖かい灯火のような存在になることである。」と理解しています。これからも専門知識の取得のみならず、心の教育・人間教育を推進してまいります。

ここで本学の教育の大きな特色である「シン・メディカル」を紹介します。シン・メディカルとは様々な専門職が対話と議論を重ね、協働する中で人間中心の医療を実現していくことであり、本学ではこれらに必要なプロセスを実践的に学ぶ多職種連携教育を実践し、コミュニケーション力、論理的思考力の向上を図り、様々な現場で様々な専門職と協働できる人材を育てます。

世界が激動の時代を迎える中、大学創立21年目という新しい節目となる2025年、変革の意思を明確化した「Transforming Aino Blue -変革する藍野大学-」を引き続きキャッチフレーズとして掲げてまいります。私たちと新しく生まれ変わった藍野大学で共に学び、様々な人や地域とつながる力を共に育んでいきましょう。

略歴

佐々木 惠雲Eun Sasaki


滋賀県出身。
大阪医科大学医学部医学科卒業、大阪医科大学第一内科入局、大阪第二警察病院員、大阪医科大学第一内科助手、西本願寺健康管理センターあそか診療所所長、藍野大学短期大学部第一看護学科学科長、藍野大学短期大学部学長を歴任し、藍野大学学長に就任。

毎日放送MBS制作 藍野大学ドキュメンタリー「人生に寄り添う医療を学ぶ」佐々木学長が取材を受けました。