プレスリリース2019.11.14
藍野大学中央研究施設が共同研究により国際特許を公開しました。
藍野大学が設置する藍野大学中央研究施設の井出千束教授(施設長)と中野法彦准教授、兼清健志講師が、学校法人近畿大学、公益財団法人神戸医療産業都市推進機構 医療イノベーション推進センター(TRI)との共同研究により、「神経細胞培養材および神経損傷治療剤」を発明しました。これを受けて、学校法人近畿大学、学校法人藍野大学と公益財団法人神戸医療産業都市推進機構はPCT国際特許出願を行い、このたび特許公開に至りました。
【特許出願の概要】
井出教授らは、近畿大学 森本康一教授、國井沙織研究員が開発した細胞低接着性コラーゲン(LASCol, Low Adhesive Scaffold Collagen)の臨床応用に向けた共同研究を森本教授らやTRI 福島雅典センター長らと進めてきました。
その結果、LASCol上で神経細胞を培養すると神経突起の伸長が亢進され、脊髄損傷モデルラットにLASCol を埋入すると神経再生と運動機能回復が促進されることを見出しました。
これらの知見に基づき、LASColが脊髄損傷をはじめとする神経疾患の治療効果を高める生体材料として新規性があるものとして、PCT国際特許出願に至りました。
なお、本研究は、AMED 橋渡し研究戦略的推進プログラムシーズA(国立大学法人大阪大学拠点)の研究支援で行われました。