チーム医療と地域医療に
貢献できる
学ぶ力と
考える力をもった
人材の育成に取り組んでいます
藍野大学は2004年に医療保健学部看護学科、理学療法学科、作業療法学科の3学科を擁して開学いたしました。
その後、2010年に臨床工学科、2015年に大学院看護学研究科を設置して現在に至っています。
超高齢社会を迎え疾病構造も変化する今、日本の医療現場は「身体的な治療に主眼を置く医療」から「患者さんの人生・生活を支える医療」へと大きく転換しつつあります。
このような患者さんの生活や人生に関わる医療現場では、皆さんが今まで勉強してきたように答えが一つであるとは限らないのです。それどころか答えがあるかどうかも分からない状況に遭遇することも少なくありません。そこでは患者さんや家族、そして医療者が対話を繰り返し、それぞれが納得できる解決方法を模索する必要があります。そのために医療者に求められることは知識や技術の取得のみならず、コミュニケーション力、倫理思考力を養い、更に協働での問題解決能力を育むことです。藍野大学では教育理念として"Saluti et solatio aegrorum"(病める人々を医やすばかりでなく慰めるために)を掲げています。この言葉は孤独という闇の中で病気に苦悩する人にとって、力強く、暖かい灯火のような存在になることが医療人の真の役割であることを謳っています。この理念は職種を問わず、全ての医療人が心掛けなければならない目標であり、医療の基本を示す精神であるといえましょう。藍野大学ではこの教育理念をより発展させ、具現化するためにSym-Medical(シン・メディカル)という理念(「看護、理学療法、作業療法、臨床工学を含む医療、福祉、保健の専門家が一緒になり(Sym)、シンフォニーを奏ように協力して患者中心医療(Medicalを行う)」)の元、多職種連携教育を行い、コミュニケーション力・論理的思考力の向上を図り、医療現場で様々な医療従事者と協働できる医療人を送り出しています。
この教育理念とシンメディカルで構成される考えを私は「藍野フィロソフィー」として、その確立に教職員・学生一体となって努力していきたいと思っています。
私たちと藍野大学で学び、熱意とフィロソフィーを持った医療人になれるよう、是非、共に目指していきましょう。
佐々木 惠雲Eun Sasaki
滋賀県出身。
大阪医科大学医学部医学科卒業、大阪医科大学第一内科入局、大阪第二警察病院員、大阪医科大学第一内科助手、西本願寺健康管理センターあそか診療所所長、藍野大学短期大学部第一看護学科学科長、藍野大学短期大学部学長を歴任し、藍野大学学長に就任。