AINO TOWN
食品廃棄ゼロエリア創出プロジェクト

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本事業は環境省「令和4年度 地方公共団体及び事業者等による食品廃棄ゼロエリア創出の推進モデル事業等」にて採択された事業です。
昨今の大きな社会問題である食品ロスの解決に貢献すべく、学生・生徒、教職員に対する食品ロス削減のための啓発活動を活発に行い、一人ひとりが食品ロスの発生要因を理解し、一番重要で身近である日々の食生活の見直しを行い、大阪茨木キャンパスにおける食品廃棄ゼロエリア化に取り組んでいます。

1.事業の目的

◆「学生食堂」における食品廃棄ゼロを実現する
◆学生・生徒への食品ロス削減の意識涵養

学生食堂(3校共用)から食品廃棄をなくす

2.事業の内容〈概要〉

◆目標達成に向けての取り組み

目標1「『学生食堂』における食品廃棄ゼロを実現する」

取組:
  1. 食べ切れるごはん量の設定(小盛、普通、大盛)
  2. お弁当の売れ残りを安価で必要としている学生・生徒に販売
  3. 生ごみ処理機を活用し、食品廃棄物を液体肥料にし、植栽の育成に利用

※「残さず食べ切る」「売れ残りをなくす」ことが目標達成に向けた主となる取組であり、
生ごみ処理機の活用は食品廃棄を0(ゼロ)にするための最終手段と位置付ける。

効果検証:
  1. 学生食堂の販売数、残数の推移を調べる
  2. 内容別廃棄量の推移を調べる(食べ残し廃棄、お弁当廃棄、その他食品廃棄)
  3. 生ごみ機投入量の推移を調べる
達成目安:
  1. 小盛ごはんの選択が増える
  2. 食べ残しとお弁当の廃棄量が低減する
  3. 生ごみ処理機への投入量が減る
  4. 生ごみ処理機にて処理しきれない廃棄物が0(ゼロ)になる

◆目標達成に向けての取り組み

目標2「学生・生徒への食品ロス削減の意識涵養」

取組:
  1. 食品ロスに関するアンケートの実施(食品ロスについて問うことで意識付ける)
  2. 食品ロス削減啓発冊子の配布
  3. 食品ロス削減啓発パネルの設置(デザイン作成に学生・生徒を携わらせる)
  4. フードドライブ、フードパントリー活動
  5. 『学生食堂』における食品廃棄ゼロに向けた取り組み
効果検証:
  1. 食品ロスに関するアンケートの実施(取組前と取組後の認知度、取組状況を比較)
  2. 学生食堂の食事の販売数・残数や廃棄物量の推移を調べる

(参考)フードドライブへの寄付数の推移を調べる

達成目安:
  1. 食品ロス削減の意識が高まる。
    (取組後の食品ロスに関するアンケ―トの回答内容が良くなる)
  2. 小盛ごはんの選択が増える
  3. 食べ残しとお弁当の廃棄量が低減する
  4. 売れ残りお弁当の値引きの意義と、値引きによる赤字を学生・生徒に理解させる

(参考)フードドライブへの寄付が増える

3.事業の内容〈詳細〉

食べきれるぶんだけ ご飯の量を選びましょう

■目標1「『学生食堂』における食品廃棄ゼロを実現する」

  1. 食べ切れるごはん量の設定(小盛、普通、大盛)
    残さず食べ切ることができるよう、学生食堂で提供しているごはんの量を小盛、普通、大盛の中から選べるようにしている。
    ※コロナ禍による食堂休業前(2020.4.9以前)は、ごはんの量は普通を基本とし、希望者にはサービスで大盛も提供していた。
    実施:2022年6月20日~
  2. お弁当の売れ残りを安価で必要としている学生・生徒に販売
    売れ残ったお弁当を、自炊している学生や生活に困窮している学生に安価で販売する。
    ※前年度までは毎月15~20個の売れ残りがあった。
    実施:2022年6月20日~
  3. 生ごみ処理機の活用
    学生食堂に生ごみ処理機を導入し、調理場や食べ残しにより発生する食品廃棄物を液体肥料に変えている。
    採取した液体肥料は、アイノピアビルディング(厚生棟)366㎡、藍野大学1,097㎡の植栽に散布している。
    実施:2022年6月21日~

●生ごみ処理機で学生食堂から出た食品廃棄物由来の液体肥料を生成

生ごみ処理機で学生食堂から出た食品廃棄物由来の液体肥料を生成

■目標2「学生・生徒への食品ロス削減の意識涵養」

(1)食品ロスに関するアンケートの実施

①第1回アンケート
食品ロス啓発活動に取り組む前の学生・生徒、教職員の食品ロスに対する意識を把握するために、
また、食品ロスを知る・削減に取り組むきっかけ作りのためにアンケート調査を実施した。

回答率
高校生 96.5%(回答者数362人/在学者数375人)
大学生・短大生 16.0%(回答者数243人/在学者数1,519人)
教職員 87.9% (回答者数123人/在籍者数140人)

第1回実施期間:2022年6月13日~6月30日
第2回実施期間:2022年12月を予定

(2)食品ロス削減啓発冊子の配布

『食品ロスについて知る・学ぶ・考える機会』をつくるため学校法人藍野大学独自の食品ロス削減ガイドブックを作成。

『食品ロスの意味や発生原因、日本と世界の食糧事情、食品ロスを削減する有効性(出費やCO2排出の抑制)を掲載。
また、食品ロスの問題に対して、一人ひとりが難しく考えずに食品ロスの削減に取り組めるように、身近で簡単な事例を紹介し、『できることから始める』という意識を高められる内容にした。
冊子は、学生・生徒、教職員2,034人に配布した。

食品ロス削減
配布期間:2022年7月7日~7月11日
掲載:https://my.ebook5.net/education-aino/X0OzVP/

(3)食品ロス啓発パネルの設置

学生ホールや学生食堂等に、『食品ロス問題を身近に感じる空間』をつくるため、啓発パネルを設置。
学生・生徒の興味・関心を高めるため、啓発パネルのデザインを学生・生徒に募り、4点の応募があった。
場所:
藍野大学学生ホール、メディカル・ラーニング・コモンズ
学生食堂(AINOPIA BUILDING内)、藍野高等学校校舎
パネル設置期間:2022年6月21日~

●食品ロス啓発パネル設置の様子

食品ロス啓発パネル設置の様子

(4)フードドライブ活動

企業から寄贈いただいたり、フードドライブ活動を通じて学生・生徒や教職員の家庭から『未利用食品の提供支援を受け必要としている学生・生徒に無償提供』することで、食品ロスの削減に取り組む。
※本寄付数の多寡によって、本事業の効果を測るものではない。
※必要な分だけ買う、期限内に食べ切ることが食品ロス削減につながることを理解していただくことが望ましく、仮に学生・生徒及び教職員の家庭からの寄付数が減少した場合も、課題とは考えていない。

実施期間:2022年6月~

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4.事業の実施体制

AINO TOWN 食品廃棄ゼロエリア創出プロジェクト

AINO TOWN 食品廃棄ゼロエリア創出プロジェクト

5.事業の成果〈中間報告時点〉

■目標1「『学生食堂』における食品廃棄ゼロを実現する」

(1)販売数、残数の推移を調べる。

調査月 6月 7月 8月 9月
食べ切れるごはん量の提供数(大盛) 655食
(23.0%)
1,365食
(39.7%)
787食
(38.2%)
780食
(35.7%)
食べ切れるごはん量の提供数(普通) 1,212食
(42.7%)
1,069食
(31.1%)
657食
(31.9%)
712食
(32.6%)
食べ切れるごはん量の提供数(小盛) 974食
(34.3%)
1,005食
(29.2%)
617食
(29.9%)
694食
(31.7%)
お弁当の総販売数 225食 492食 378食 452食
お弁当の定価販売数 225食 492食 378食 452食
お弁当の値引き販売数 0食 0食 0食 0食
お弁当の値引き買取数 0食 0食 0食 0食
お弁当の廃棄数(残食数)(※) 0食 0食 0食 0食
  • 「小盛」を選択する利用者が3割程度存在した。
  • お弁当は定価にて全て販売でき、廃棄は発生しなかった。

(※)前年度までは毎月15~20個の売れ残りがあった。

(2)内容別廃棄量の推移を調べる。
(食べ残し廃棄、お弁当廃棄、その他食品廃棄)

調査月
(営業日数)
6月
(8日)
7月
(20日)
8月
(15日)
9月
(19日)
食品廃棄物の排出量
(1日当たりの平均廃棄量)
57.9㎏
(7.24㎏)
79.1㎏
(3.96㎏)
32.8㎏
(2.19㎏)
29.4㎏
(1.55㎏)
うち、食べ残しの廃棄量
(1日当たりの平均廃棄量)
12.0㎏
(1.5㎏)
5.6㎏
(0.28㎏)
3.9㎏
(0.26㎏)
7.3㎏
(0.38㎏)
うち、お弁当の廃棄量 0.0㎏ 0.0㎏ 0.0㎏ 0.0㎏
うち、調理時の廃材廃棄量
(1日当たりの平均廃棄量)
45.9㎏
(5.74㎏)
73.5㎏
(3.68㎏)
28.9㎏
(1.93㎏)
22.1㎏
(1.16㎏)
  • 「食べ残し」「調理時の廃材廃棄量」はいずれも減少傾向にあった。

(3)生ごみ機投入量の推移を調べる。

調査月 6月 7月 8月 9月
生ごみ処理機への投入量 57.9㎏ 79.1㎏ 32.8㎏ 29.4㎏
1日当たりの最大廃棄量 11.0㎏ 13.4㎏ 3.6㎏ 3.2㎏
1日当たりの最小廃棄量 5.6㎏ 1.7㎏ 1.3㎏ 0.2㎏
生ごみ処理機に投入できなかった
実廃棄量
0.0㎏ 0.0㎏ 0.0㎏ 0.0㎏
  • 全ての食品廃棄物を、生ごみ処理機に投入することができた。

活動(1)~(3)の考察

  • 食事の販売数、残数の推移を調べた結果、小盛を選んだ者は約3割いた。また6月以降継続して選択されているため、食べ切れる量を考えて注文すること、食べ残さないことは意識されている。
  • お弁当販売については、前年度までは毎月15~20個の売れ残りがあったが、今年度より学生食堂と学生支援グループが時間割やその日の学生・生徒の登校予定人数を共有することにより、お弁当は完売し、追加販売する状況にある。方法は異なるものの既述の学生食堂と学生支援グループの連携により売れ残り(食品ロス)削減への効果はあった。
  • 食品廃棄物の1日あたりの平均量は、作る側、食べる側ともに月を追うごとに減っており、啓発活動の効果があらわれているものと考えられる。そのため、生ごみ処理機への投入量は、最大でも13.4㎏で1回当たりの処理容量(40㎏~50㎏/1回)を超えることはなく、食品廃棄物0を実現している。なお、1日当たりの最大廃棄量と最小廃棄量も月を追うごとに共に減少しており、啓発活動の効果と考えている。

■目標2「学生・生徒への食品ロス削減の意識涵養」

(1)食品ロスに関するアンケートの実施
(取組前と取組後の認知度、取組状況を比較)

啓発活動等の取組前(6月)と取組後(12月)で、どのように各自の認知度、取組状況が変わったのか、比較するためのアンケートを12月に実施する。内容は6月に行ったアンケートを基本として明確に比較できるものとする。

(2)学生食堂の食事の販売数・残数や廃棄物量の推移を調べる 【再掲】

調査月 6月 7月 8月 9月
食べ切れるごはん量の提供数(大盛) 655食
(23.0%)
1,365食
(39.7%)
787食
(38.2%)
780食
(35.7%)
食べ切れるごはん量の提供数(普通) 1,212食
(42.7%)
1,069食
(31.1%)
657食
(31.9%)
712食
(32.6%)
食べ切れるごはん量の提供数(小盛) 974食
(34.3%)
1,005食
(29.2%)
617食
(29.9%)
694食
(31.7%)
お弁当の総販売数 225食 492食 378食 452食
お弁当の定価販売数 225食 492食 378食 452食
お弁当の値引き販売数 0食 0食 0食 0食
お弁当の値引き買取数  0食 0食 0食 0食
お弁当の廃棄数(残食数) 0食 0食 0食 0食
  • 小盛を選んだ者は約3割いた。小盛の選択は継続しており、「食べ切れる量」については意識・浸透されており、啓発活動の効果である考える。

(3)フードドライブへの寄付数を調べる。

6月 7月 8月 9月
19品 30品 19品 7品

活動(2)~(3)の考察

  • 学生食堂の食事の販売数・残数や廃棄物量の推移を調べたところ、小盛を選んだ者は約3割いた。小盛の選択は継続しており、「食べ切れる量」については意識・浸透されており、啓発活動の効果であると考える。
  • フードドライブ活動への寄付数は7月の30点を上限に8月19点、9月7点と下がり、学生・生徒、教職員の家庭の未利用品は減少傾向にあると思われる。
  • しかし、本結果はフードドライブ活動に関心のある層に限定したものであると考えている。6月に実施した食品ロスに関するアンケートではフードドライブ活動への協力は2.9%~8%と関心は低かったため、潜在的な未利用品はもっとあるものと考えている。
  • そのため、10月22日開催の学園祭で開催するフードパントリー活動に向けて大体的なフードドライブ活動の実施を呼びかけ、「潜在的な未利用品」の削減に努める。呼びかけには、学生が必ず見るクラウド型の教育支援サービスを用いて周知する。

6.今後の検討課題

廃棄頻度の多い品目への対応

食べ残し・調理場ごみとして確認された食品を記録し、簡単なテキスト分析を実施した結果は以下のとおり。
主な廃棄は、ごはん、ミニトマト、グリーンリーフ、コールスローであった。この状況を解消することが今後の課題と考える。

■食べ残し

  7月(14営業日分) 8月(15営業日分) 9月(19営業日分)
品目 日数 品目 日数 品目 日数
1位 ごはん 12 ミニトマト 11 ミニトマト 16
2位 ミニトマト 10 グリーンリーフ 8 ごはん 13
3位 コールスロー 7 ごはん 5 グリーンリーフ 10
4位 グリーンリーフ 5 コールスロー 4 コールスロー 3
5位 とんかつ 3 わかめ 3 (その他) (2以下)

※3日以上の報告日数の品目のうち、上位5つを表示。品目毎の廃棄量の多寡は考慮していない

■調理場ごみ

  7月(14営業日分) 8月(15営業日分) 9月(19営業日分)
品目 日数 品目 日数 品目 日数
1位 サンプル品 14 サンプル品 15 サンプル品 19
2位 グリーンリーフ
(傷み、キズのあるもの)
13 グリーンリーフ
(傷み、キズのあるもの)
15 グリーンリーフ
(傷み、キズのあるもの)
19
3位 ミニトマトのヘタ 10 ミニトマトのヘタ 12 ミニトマトのヘタ 15
4位 パン粉 6 ごはん 6 ごはん 4
5位 天かす 4 コールスロー 6 レモン 4

※3日以上の報告日数の品目のうち、上位5つを表示。品目毎の廃棄量の多寡は考慮していない